世界の大国でもあるロシアが輸出が振るわなくなり、経済状態も悪くなり、通貨も下落したわけです。そのようになった原因は、アメリカの「シェール革命」。それまでは大量の石油輸入国だったアメリカが、科学技術の発達により、シェール岩層から大量の石油と天然ガスを採掘できるようになり、輸入も必要なくなり、更には、近く日本にも石油が輸出されるようにまでなるわけです。その他、すでに世界各地で太陽光や風力発電も増えており、石油は世界的に余剰傾向で、原油価格も下落の一途をたどっています。
多くの人は「石油が安くなれば、結果的に物も安く、たくさん買えるから、いいじゃないか」と思ったとかもしれませんが、世界経済はそう簡単ではありません。原油を売って生活が成り立っている国々が非常に困るわけです。それらの国々に入るお金が減り、その分だけ、貧しくなるからです。すでに、中米の